獣医学部

獣医学部とは

新制大学の獣医学教育(獣医学部・学科)の修業年限は、1947年(昭和22年)施行の学校教育法に基づいて4年(または4年以上)となった。また、獣医師になるための獣医師国家試験の受験資格は、1949年(昭和24年)制定の獣医師法によって「正規の大学における獣医学の過程を4年以上修学」となった。すなわち4年制の獣医学部・学科を卒業して獣医師になる道が続いていたが、獣医師法の改正に伴い、1978年(昭和53年)4月1日以降に入学したものは、「修士課程積上げ6年制」とも呼ばれる、「大学4年と大学院修士課程2年」の計6年修学しないと獣医師国家試験の受験資格を得られないことになった。このため1984年(昭和59年)3月卒から6年修学者の受験が開始され、また、学校教育法の改正により同年4月1日入学者からは「修士課程積上げ6年制」から「獣医学部・学科6年制」に移行した。すなわち、新制大学発足当初から修業年限が実質的に6年だった医師・歯科医師に続き、1978年(昭和53年)から獣医師も6年制となった(2006年より薬剤師も6年制に移行)。なお、獣医師免許取得課程以外の4年制の学科を併設する大学もある。

国内での獣医系大学は現在、国立大学法人10・公立大学法人1・私立5の16大学である。

獣医学部・学科を有する全大学を通して、国公立大学の総定員370名と私立大学の総定員560名を足しても930名という1000人未満しか募集がないため、入学試験の倍率が高い。単純倍率は約24倍で医学部の次に難関であり、実際に現役生と浪人生の合格者の割合は現役生が約34%、浪人生が約60%である。現役は推薦が多く含むため、一般入試合格者の大半は浪人経験をしてから獣医学部に合格している。 地方勤務忌避や獣医学部の有無による地域偏在解消のため、今まで獣医学部が無かった四国地方の新設校には「地域入学枠」や地元就職者への「奨学金制度」が設けられる予定である。


獣医学部(獣医学科)がある日本の大学

国公立大学
北海道地方
帯広畜産大学:単年度定員40名
北海道大学:単年度定員40名

東北地方
岩手大学:単年度定員30名

関東地方
東京大学(農学部獣医学専修):単年度定員30名
東京農工大学:単年度定員35名

中部地方
岐阜大学:単年度定員30名

近畿地方
大阪府立大学:単年度定員40名

中国地方
鳥取大学:単年度定員35名
山口大学:単年度定員30名

九州地方
鹿児島大学:単年度定員30名
宮崎大学:単年度定員30名

私立大学
北海道地方
酪農学園大学:単年度定員120名

東北地方
北里大学:単年度定員120名

関東地方
麻布大学:単年度定員120名
日本大学:単年度定員120名
日本獣医生命科学大学:単年度定員80名


卒業進路


従来の畜産、動物病院、公衆衛生へと卒業後に従事する人が多いが、この他にも獣医学研究、自然保護など活躍の場が広がっています。また少子化の影響もあって、愛玩動物市場が拡大しているため、臨床獣医師を目指す入学希望者は増加の傾向にある。
人間を相手にする医師は9割以上が医学部卒業後に臨床に進むが、獣医師の世界では、実際には動物病院で働く小動物臨床獣医師の全国割合はたったの4割弱と言われています。小動物以外では畜産分野、畜養漁業分野、競走馬など産業動物の診療、動物園や水族館での診療などでも臨床獣医師として従事することが可能です。
主に大きな動物を扱う公務員の獣医師(行政獣医師)に進む獣医師は約2.5割程度。国家公務員、地方公務員とに分かれています。狂犬病予防員、屠畜検査員などの業務があるほか、保健医療分野では所管業務(検査業務、食品・環境衛生業務、感染症予防業務など)を担当している人もいます。
民間企業の獣医師(企業獣医師)に進む獣医師は約1割と少なく、食品会社や製薬会社からの求人が多く、研究・開発、品質管理、動物管理・実験などの業務に携わっています。特に製薬会社では動物実験の業務の需要が高くなっています。
日本の場合、医師、歯科医師、薬剤師、看護師を管轄しているのは厚生労働省であるが、獣医師だけは、別で農林水産省が管轄しています。

  • 最終更新:2017-09-19 13:44:48

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